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九州と中部で遠距離してるクセの強いカップルの話

ネットで知り合った人と付き合うことになった②(ファーストコンタクト編)

前回のあらすじ

チャットしてたら1週間ぶりにオナニーしていた生き別れの双子(大嘘)と連絡交換をした。



紺、会いたいと言われる

某氏とカカオを交換してから1週間ぐらいは文章のやりとりが続き、文章のやりとりがめんどくさくなったので無料通話機能を使って話すようになりました。
お互いの仕事のことや家庭環境の話、趣味の話や日本独自のインターネット文化の話(例のアレ)まで、毎日よく飽きないなというほど話してました。

電話をするようになってしばらく経った7月ごろ、某氏が会ってみたいと言ってきました。

まだ知り合って1ヶ月だよ?早くない????

ホモはせっかちだなと思いつつ、どうしてか聞いてみたところ「私と会ってみたい」「九州に行ったことないから行ってみたい」とのこと。
そうかと適当な相槌を打ちながら、内心はちょっと嫌だなあと思っていました。



私が会いたくない理由

私が会うのはちょっと嫌だなと思ったのには理由がありました。

一言で言うと異性に対して耐性がなさすぎるためです。

電話口とか、顔を合わせないチャットとかは割と平気なんですけど、顔を合わせて話したり何かをしたりと言うのが当時とても苦手で(ある程度解消された今でも苦手です)、苦手を通り越して怖いの領域に来ていました。
その理由としては、女子校で同世代の異性と全く付き合いがなかったので耐性がなくなったからかなと思ってますが、同じ女子校でも平気で異性と関われる人もいるので、なんとも言えません。

なのでのらりくらりとかわしつつ(私が異性と顔を合わせるのが苦手なこと、今会うには早いから秋口に会おうと提案しました)、それまでに心の準備をして、なんとか某氏に会えるように頑張るぞと考えていたその数週間後──

某氏「早く会いたいから8月末飛行機とっちゃった」


???
やめてくれぇ???


ちょっとどころではない殺意を見知らぬ異性に抱きながらも、取ってしまったものをキャンセルさせるわけにはいかないので、どこに連れて行くかネットで検索したり、初っ端から2人きりで会いたくないから初日は知り合い絶対連れて行くからなと(某氏について話している知人がいた)宣言したり、顔が分からないと困るからと顔写真を交換(同じ歳とは思えない落ち着き具合にびっくりした)したりしていると、某氏が来ると宣言していた日Xデーがやってきました。



未知との遭遇

最初は知人と待ち合わせ場所に待機する予定でしたが、諸事情により一人で迎えに行くことに。
人でごった返す中、知人と通話で連絡を取りながら、慣れないお洒落に気まずさを感じつつ待ち合わせ場所で待っていたところ、

ずっと顔を覗き込むようにうろうろしている背の高い不審者が鬱陶しく視界に入ってくる。

なんだこのおっさんと思いましたが、

某氏「紺さん?」
私 「某氏さん?」

なんと某氏でした(思った以上に落ち着いている顔なので写真もらっても判別できなかった)。